2018年10月16日(火)

北朝鮮猛暑、金正恩氏がシャツで視察 干ばつ懸念

北朝鮮
朝鮮半島
2018/8/8 16:48
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【ソウル=恩地洋介】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が猛暑のなかシャツ1枚で視察する様子を、北朝鮮メディアが連日のように報じている。北朝鮮では日本と同様、40度を超えた地域も出るなど猛暑が続き、干ばつの懸念が取り沙汰されている。最高指導者が率先して食糧対策に取り組む姿を伝え、人民の不満を抑える狙いもありそうだ。

8日の朝鮮中央通信は、金正恩氏が朝鮮労働党の実質的ナンバー2である崔竜海(チェ・リョンヘ)副委員長をしたがえ、黄海南道の塩辛工場を訪れる姿を伝えた。工場幹部を前に「この工場は人民の食生活向上のための宝庫だ」などと語った。

北朝鮮でも7月中旬から異例の猛暑が続き、北部では40度を超えた地域もある。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」の社説は「高温、干ばつとの闘いに全ての力と人員を総動員しなければならない」などと農作物被害を食い止めるよう呼び掛けている。

農業用水路の工事や肥料散布といった作業に動員される人民は少なくないようだ。朝鮮中央通信は6日にナマズ養殖場を視察する金正恩氏の動静を報じた際「息詰まる暴炎(猛暑)の中、連日現地指導を続けている」と伝えるなど猛暑との格闘を先導する演出を狙う。

韓国に亡命した北朝鮮元駐英公使の太永浩(テ・ヨンホ)氏は「今のような高温現象が続くなら農業は深刻な打撃を受け、年末の食糧事情が厳しくなるかもしれない」と指摘している。国連安保理の経済制裁に食糧問題が追い打ちをかけるような状況になれば、米朝の非核化交渉にも影響を及ぼしかねない。

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