2018年10月21日(日)

AKB超える? Vチューバーに熱視線(日経MJ)

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2018/8/12 6:30
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日経 MJ

見た目はアニメのキャラクターだけど、アイドルのように歌って踊り、会話もできる――。動画配信サイトなどバーチャル空間にきら星のように突如現れたのが、CG(コンピューターグラフィックス)のキャラクター「バーチャルユーチューバー(Vチューバー)」。世界中で夢中になる人が続出し、自らなりきる人も増えている。世界中に動画配信できるなか、誰でもアイドルになれる時代が来た。

■「武道館コンサートも夢じゃない」

キズナアイは2016年12月にネット上でデビューした

キズナアイは2016年12月にネット上でデビューした

「ちゃ~んまり! ちゃ~んまり!」

6月、都内のライブハウス。かわいい歌声を披露したショートカットの女性アイドルにコールの嵐が巻き起こった。アイドルのコンサート風景かと思いきや観客が熱い視線を送るのは、スクリーンに映るCGキャラクター。彼女の名前は、かしこまり。「ちゃんまり」の愛称で人気を集めるVチューバーだ。

「武道館コンサートも夢じゃない」。かしこまりさんは、誇らしげに語る。6月のライブは約100枚のチケットが10秒で完売し、生配信は1万人が視聴した。動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネル登録者数は7万5千人を超える。

小学生のなりたい職業でプロスポーツ選手に並ぶ人気のユーチューバー。そのアニメキャラ版といえるVチューバーが、電撃的なスピードで増殖している。「バーチャルYouTuberランキング」を運営するユーザーローカル(東京・港)によると、1月に200足らずだったVチューバーの数は半年で4000を突破した。

キズナアイ、輝夜月(かぐやるな)、ミライアカリ、シロ、のじゃロリ――。人気Vチューバー5人は「四天王」と呼ばれ、アイドル並みの支持を集める。トップを走るキズナアイさんのチャンネル登録者数は205万に達し、AKB48の211万に迫る。活動の内容も一般的なユーチューバーのようなゲーム実況といった動画配信が中心だったが、コンサートなどリアルの世界にも進出している。

Vチューバー「ハッカドール3号」の応援上映には100人以上のファンが詰めかけた(東京都新宿区)

Vチューバー「ハッカドール3号」の応援上映には100人以上のファンが詰めかけた(東京都新宿区)

Vチューバーはモーションキャプチャー装置などで把握した人の動きや表情を、CGアニメのキャラクターで再現する。いわゆる「中の人」が存在するが、ファンの間では公然の秘密。プログラミングされた動きを再現するバーチャルアイドルやCGアニメと異なり、バーチャル空間で生身のアイドルのような親しみやすさを感じられるのも魅力のひとつだ。

「面白ければ、見た目がリアルかバーチャルかは関係ない」。Vチューバー動画をよく視聴する篠崎裕貴さん(26)は語る。Vチューバーのおしゃべりは「ラジオやテレビに近い感覚」。かわいい女の子なのに声がおっさんというVチューバー、のじゃロリさんが好きだと語る学生の宮崎裕希さん(18)は「バーチャル世界に会いに行きたい」と目を輝かす。

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