大塚HDの今期、一転増益に 新薬伸びる
大塚ホールディングスは8日、2018年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比2%増の1150億円になりそうだと発表した。従来予想(7%減の1050億円)から一転増益となる。抗精神病薬など好採算の新薬販売が伸びる。持ち分法適用会社の子会社化に伴う評価益も貢献する。
売上高に相当する売上収益は5%増の1兆3000億円を見込む。抗精神病薬の「エビリファイメンテナ」や「レキサルティ」など、成長源と位置づける主力3製品が3割超の増収となる見通しだ。
営業利益は39%増の1450億円と、従来予想を50億円引き上げた。持ち分法適用会社だった米医療機器ベンチャーのリコー・メディカルを子会社化したことによる株式評価益などが利益を押し上げる。
同日発表した18年1~6月期の連結決算は、売上収益が前年同期比4%増の6183億円、純利益は51%増の638億円だった。記者会見した樋口達夫社長は「主力品が大きく伸び、確実な成長軌道に入った」と強調した。
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