「Z」など往年の名車450種 日産、座間の記念庫公開
「ヘリテージコレクション」 7割は走行可能な状態

2018/8/8 14:32
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日産自動車は8日、旧座間工場跡地の座間事業所(神奈川県座間市)にある「日産ヘリテージコレクション(記念庫)」を報道陣に公開した。大衆車「サニー」やスポーツカー「フェアレディ Z」など往年の名車約450種類が並び、約7割は走行可能な状態を維持しているという。

敷地面積約5600平方メートルの広々としたガレージに入ると、クラシックカーやスポーツカーなどがずらり。1935年製の小型車「ダットサン 14型ロードスター」はかわいらしいシルエットだが、モータリゼーションの夜明け前を思わせる。

1935年発売の「ダットサン14型ロードスター」

1935年発売の「ダットサン14型ロードスター」

豪大陸一周ラリーで約1万6千キロメートルを駆け抜けたダットサンの富士号(左)と桜号

豪大陸一周ラリーで約1万6千キロメートルを駆け抜けたダットサンの富士号(左)と桜号


高度経済成長期に「SSS(スーパースポーツセダン)」と銘打った「ブルーバード」、52万台以上を売り上げて単一車種としては世界で最も売れたスポーツカーと言われたフェアレディ Zの初代モデルなども展示している。58年に豪大陸一周ラリーで約1万6千キロメートルを走り抜いたダットサンの富士号と桜号は生々しい傷痕が印象的だ。

現在も電気自動車(EV)の開発に力を注ぐ日産だが、97年に市販車として世界で初めてリチウムイオン電池を搭載したEV「プレーリージョイEV」も紹介しており、歴史だけでなく技術進化も感じられる。

日産のスポーツカー

日産のスポーツカー

1988年発売の「シルビア S13型」

1988年発売の「シルビア S13型」


さかのぼって見ていると、日産車は「セドリック」や「シルビア」など映画や神話などの人名から名付けられたクルマが多いのが特長だ。ただ66年発売の「サニー 1000」は名前を公募し、約850万通の中から選ばれた。サニーはトヨタ自動車の「カローラ」と激しい販売競争を繰り広げ、日本にマイカー時代をもたらした。野菜のサニーレタスは当時のサニー人気が由来という説もあるほどだ。

記念庫は1954年、33年製の「ダットサン 12型フェートン」を公開したのが始まり。日産の創業80周年だった2013年から一般公開を始め、ネットでの予約制だが年間1万5000人が訪れている。

旧座間工場は66年にサニーの生産を始め、90年には日産で初めて生産累計1000万台を突破した。だがバブル経済崩壊後の経営危機により、95年に閉鎖。旧工場の敷地の一部にある座間事業所では、EVの主要部品の開発などを担っている。

(中藤玲)

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