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大石膏盛堂、20億円で工場増設 帯状疱疹後神経痛の治療薬を初輸出

医薬品メーカーの大石膏盛堂(佐賀県鳥栖市、野中良司社長)は、総工費20億円をかけ鳥栖市内の山浦工場を増設した。国内向け医療用医薬品のほか、今夏から米国への輸出を開始した帯状疱疹(ほうしん)後神経痛治療薬の製造も行う。

大石膏盛堂は1907年(明治40年)創業。貼り薬に特化し、家庭配置薬(置き薬)への供給を経て、現在は大手製薬会社などへのOEM(相手先ブランドによる生産)が主力になっている。2018年8月期の売上高は94億円を見込む。

6年ぶりに増設した山浦工場の第4棟は製造エリアを従来の3倍に広げ、空調設備や防虫対策を強化するなど最新設備を導入した。後発薬の増産にも努める。

また、8年がかりで米食品医薬品局(FDA)の承認を得て、共同開発した米社との販売に向け7月から米国へ帯状疱疹後神経痛の治療薬の輸出を始めた。従来の20分の1の薬物含有量で同等の効果が得られるという。同社にとって初の医薬品輸出。野中良司社長は「海外は飲み薬や塗り薬が主流。FDAの承認を得るのが難しかったが、これを機に貼り薬の文化を広げたい」と意欲を語った。

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