レーシングワールド

フォローする

有力種牡馬、後継レースがいよいよ本格化

(2/3ページ)
2018/8/11 6:30
保存
共有
印刷
その他

存在感薄いディープの孫世代

まだ、現2歳世代が走り出して2カ月余りだが、世代限定の種牡馬ランクをみると、ジャスタウェイが前週の4位から4、5日の2勝で2位に進出。首位は9勝のロードカナロアで、2年目と新顔が上位を占めた形だ。まだ中距離戦が少ない時期だが、2016年産組が3世代目となるルーラーシップ(父キングカメハメハ)も6位につけている。ロードカナロアは今年の3歳牝馬二冠のアーモンドアイ、ルーラーシップは昨年の菊花賞馬キセキと、既にG1勝ち馬を出しており、その意味でキングカメハメハは既に、複数の後継種牡馬を出したと言える。ジャスタウェイ産駒が今後も現在の勢いを保ち、重賞路線をにぎわすことになれば、ハーツクライも孫世代が活躍する足場を築くことになる。キングカメハメハ、ハーツクライは01年産の同世代で、今年17歳だから種牡馬としては既に晩年。後継種牡馬の出現が待たれる時期に、次を担うエースと期待された馬が結果を出しているのだ。

問題はディープインパクトだ。ディープインパクトはキングカメハメハ、ハーツクライより1歳下の16歳。種牡馬入りはハーツクライと同じ07年だが、種付け数は圧倒的に多く、09年以外は年間200頭を大きく超える。種牡馬成績も12年から6年連続で首位。今年も2位を大きく引き離しているが、難点は後継種牡馬の手薄さだ。

後継種牡馬の台頭が待たれるディープインパクト(2017年8月)

後継種牡馬の台頭が待たれるディープインパクト(2017年8月)

そもそも、G1を勝った産駒のうち牡馬は17頭で、15頭の牝馬を数では上回っているが、2000メートル以上のG1を勝って種牡馬入りした馬は現在5頭だけ。現時点で評価の基準となるのは、13年に種牡馬入りした前年の日本ダービー優勝馬ディープブリランテと、同3着のトーセンホマレボシだけとなる。両馬とも初年度産駒は既に4歳だが、ディープブリランテはセダブリランテスがG3を2つ勝ったのが目立つ程度。トーセンホマレボシは今年の種付け料が50万円と低価格で、むしろミッキースワロー(セントライト記念=G2=優勝)を出したのはヒットといえるが、キングカメハメハ、ハーツクライの孫世代と比べれば、存在感が薄いことは否めない。

向こう数年に視野を広げると、ディープ産駒の種牡馬は次々に産駒を送り込んでくる。まず来年には13年日本ダービー馬キズナの子がデビュー。フランスと香港でG1を勝ったエイシンヒカリは、初産駒が今年誕生し、2年後に実戦を迎える。昨年の3歳三冠を分けたディーマジェスティ、マカヒキ、サトノダイヤモンドのうち、皐月賞優勝のディーマジェスティは昨秋に引退し、今年から種牡馬入り。残る2頭より早い21年には産駒が登場する予定だ。ディープ系の種牡馬に対する評価は、社台スタリオンステーションで供用され、種付け料も今年350万円と、ある程度の水準の繁殖牝馬が集まるキズナが試金石となる。ただ、マカヒキやサトノダイヤモンドの産駒が走るまでは、評価を下すのは早いかもしれない。

  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次へ

日経電子版が最長2月末まで無料!
初割は1/24締切!無料期間中の解約OK!

保存
共有
印刷
その他

競馬のコラム

電子版トップスポーツトップ

レーシングワールド 一覧

フォローする
活況の中央競馬は2019年も前年比3.1%増の売り上げを記録した=共同共同

 昨年の中央競馬は、前年比3.1%増の2兆8817億8866万1700円の売り上げを記録した。前年比プラスは8年連続で、3%台の伸び率は16年以来となる。初めて4兆円に達した1997年をピークに、落ち …続き (1/11)

米サンタアニタパーク競馬場では馬の事故死が問題視された(同競馬場でのブリーダーズカップクラシック)=APAP

 2019年の競馬界を振り返ると、競馬の持つ暗い側面が世界的に注目を集めた一年だった。
 米国ではカリフォルニア州にあるサンタアニタパーク競馬場で、故障により命を落とす馬が相次いだと問題視された。オース …続き (2019/12/28)

今年は京都で行われたエリザベス女王杯。来年は阪神に移る=共同共同

 一度発表された競走日程が、7週間で変更されたのは前代未聞だろう。日本中央競馬会(JRA)は9日、大阪市内で開いた定例記者会見で、2020年の開催日程(日割と呼ばれる)のうち、夏季の北海道開催の入れ替 …続き (2019/12/14)

ハイライト・スポーツ

[PR]