2019年5月26日(日)

満身創意(岡崎慎司)

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W杯への挑戦 このままでは終われない

2018/8/8 17:30
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7月末、日本を離れ、英国のレスターへ戻った。ワールドカップ(W杯)ロシア大会のポーランド戦で痛めた足首は完治せず、リハビリを続けている。100%で身体を動かせない、もどかしい状態で僕のプレミアリーグ2018~19年シーズンは始まる。

3度目のW杯が終わった瞬間に思ったのは、「僕の挑戦はこのままでは終われない」ということだった。「ボロボロになりながらも戦った岡崎」というイメージで僕のW杯が終わるのは嫌だと。自然に4年後のW杯カタール大会へと気持ちは向かった。

故障を抱えた僕を、日本代表の西野朗監督は選んでくれた。その期待に応えたい、チームのためにできることをやり尽くす。そう決意し、ロシアへ向かった。コンディションが上がってくる感触は途上であったが、親善試合のパラグアイ戦、本番のポーランド戦とケガが相次いだ。

W杯1次リーグのセネガル戦後半、ゴール前で競り合う岡崎(左)=沢井慎也撮影

W杯1次リーグのセネガル戦後半、ゴール前で競り合う岡崎(左)=沢井慎也撮影

「あのゴールは本田(圭佑)じゃなくて、お前のゴールだ」

W杯第2戦のセネガル戦。ペナルティーエリア内で僕がつぶれ、その裏にいた圭佑が決めた同点弾について、そう言われる度に心が痛かった。僕を励まそうとしてフォローしてくれているように感じたからだ。

負傷したことで100%の力を発揮できない。誰か別の選手が出た方がいいんじゃないかと弱気にもなった。その度に「お前ならやれる」と周りに背中を押された。プレミアリーグで培ったものを表現できない悔しさ。葛藤続きの苦しいW杯だった。

ロシア大会の後、日本で休暇を過ごした。

「こんなにゴールを決めていたの?」「この頃のパパを見たかったなぁ」

僕の実家で、ドイツ時代のゴール集を見た息子たちが言った。その頃は幼く、サッカーに興味を示さなかった彼らには新鮮な驚きなのだろう。無邪気な息子たちの言葉は僕に火をつけてくれた。

32歳の今まで、フィジカルコンディションにそれほど気を配ってきたわけではない。食べたいときに食べたいものを食べ、気が向いたらケアをする感じだった。しかし、ただボールを蹴っているだけのサッカー少年ではもう生き残れない。常に100%の力を発揮するためにピッチの外の準備も必要なのだと、今はあらためて感じている。

レスターとの契約は今季で満了する。残留、移籍も含めて次の契約を得るには今季の活躍が重要になるだろう。この年齢になれば、一年一年が勝負になってくる。そういう覚悟を抱いている。

たとえしばらくの間、日本代表に呼ばれなかったとしても、次のW杯の舞台に立つことを目指し続ける。そのためにもイングランド、ドイツ、イタリア、スペインの欧州4大リーグのどこかでプレーし続けたい。

(レスター所属 岡崎慎司)

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