東芝の18年4~6月期、純利益1兆円 メモリー売却で
東芝が8日発表した2018年4~6月期の連結決算(米国会計基準)は最終的なもうけを示す純利益が1兆167億円となり、前年同期(503億円)から大きく増えた。半導体子会社だった東芝メモリの売却益(約9700億円)を計上したためで4~6月期としては過去最高となった。
6月に米投資ファンドのベインキャピタルなどの日米韓連合に東芝メモリを売却して以来、初の決算となる。売上高は前年同期比7%減の8422億円、本業のもうけを示す営業利益は7億円と9割強減った。17年4~6月期の売上高と営業利益からも東芝メモリの実績を除いているため、残るエネルギー事業などの苦戦が鮮明になった。
19年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比9%減の3兆6000億円、純利益は33%増の1兆700億円を見込む。
また現在策定中の中期経営計画について11月中に公表するとの見通しも明らかにした。7000億円の自社株買いに必要な手続きの臨時決算も9月末に実施する方針という。