犠牲者への「献水」準備 長崎、平和賞記念品公開も

2018/8/8 9:23 (2018/8/8 11:35更新)
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「長崎原爆の日」を翌日に控えた8日、平和祈念式典で犠牲者に水をささげる長崎市の小中高生らが、会場となる平和公園内の「平和の泉」から、献水用の水をくんだ。原爆資料館では、非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」に昨年授与されたノーベル平和賞のメダルなどの複製を公開。73年前の惨禍や核なき世界を実現するための道筋に、思いをはせるための準備が進められた。

長崎市の平和公園内の「平和の泉」から、献水用の水をくむ中学2年の増浦華さん(写真(左))ら(8日午前)=共同

長崎市の平和公園内の「平和の泉」から、献水用の水をくむ中学2年の増浦華さん(写真(左))ら(8日午前)=共同

9日の式典では、原爆投下時刻の午前11時2分に行う黙とうに先立ち、渇きにあえいで亡くなった人々のために、児童生徒と被爆者らが水をささげる。

8日は強い日差しが照りつける中、小中高生計3人が順番に腰をかがめ、ひしゃくですくった水を慎重におけへ移した。

祖母が被爆したという市立山里中2年の増浦華さん(13)は「明日は天国のおばあちゃんや原爆で亡くなった人に届くよう、気持ちを込めて水をささげたい」と話した。

平和賞メダルなどの複製は、24日まで公開。ICAN運営団体の一つで日本の「ピースボート」にノーベル賞委員会が贈ったもので、6日まで広島市で展示されていた。

公開に先立ち、ピースボートの川崎哲共同代表(49)が「市民の力で世界を動かした証し。『自分もできる』と感じてほしい」とあいさつ。長崎市の被爆者、三田村シズ子さん(76)は「核なき世界に向け、光が見えてきた。全ての被爆者の糧になる」と感激していた。〔共同〕

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