サントリBFの1~6月期、純利益20%増
サントリー食品インターナショナルが6日発表した2018年1~6月期連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比20%増の413億円だった。国内で主力の飲料水「サントリー天然水」など定番商品が好調だったほか、アジア販売も伸びた。オーストラリアやシンガポールなどの加工食品子会社の株式売却益約120億円も利益を押し上げた。
売上高は4%増の6138億円だった。国内は炭酸飲料「南アルプススパークリング」も伸び、ペットボトルを使ったコーヒー「クラフトボス」の新商品効果も出た。海外はベトナムで炭酸や茶飲料が好調で、米ペプシコと合弁会社を設立したタイの飲料事業も貢献した。
営業利益は3%増の563億円。缶コーヒーやトクホ(特定保健用食品)など採算性の良い飲料の苦戦を補った。
直近では猛暑の影響で「サントリー天然水」や緑茶飲料「伊右衛門」などが伸びているが、出荷のための「トラックの確保が困難になっている」(山崎雄嗣取締役)という。
18年12月期の通期は純利益を前期比2%増の800億円、売上高を5%増の1兆2930億円とする従来予想を据え置いた。