2019年5月24日(金)

JT、バングラデシュ2位を買収 1645億円で

2018/8/6 18:25
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日本たばこ産業(JT)は6日、バングラデシュ2位のたばこメーカー、アキジグループを買収すると発表した。取得額は1645億円。世界8位の市場の同国で、約2割のシェアを握るアキジグループを買収することで海外たばこ事業の基盤を強化する。JTは昨年も東南アジアの現地メーカーを相次ぎ買収するなど、新興国市場の開拓を加速させている。

買収手続きは9月までの完了を見込む。JTによると、アキジグループはバングラデシュのたばこ市場で約20%のシェアを握る2位メーカー。「ネイビー」や「シェイク」など低価格帯の製品に強みを持つ。

JTの過去の買収案件の中では5番目の規模となる。JTは現在、同国で主力ブランド「ウィンストン」を販売するが、市場シェアは約0.1%にとどまる。バングラデシュは市場規模が大きいだけでなく、年平均で2%のペースで市場が成長する。成長市場の需要を取り込むべく買収を決めた。

売上高が208億円、営業利益が62億円と試算されるアキジグループのたばこ事業に1600億円超を投じることになるが、JTは「設備も最新のもので強固な流通網などは魅力」とする。

健康志向が高まるなか、紙巻き市場は世界でみても厳しく、JTの主戦場の日本市場も販売の減少に歯止めがかかっていない。先進国で巨額M&A(合併・買収)を繰り返したJTはすでに利益の6割以上を海外たばこ事業で稼ぐが、先進国での成長余地が小さくなるなか、開拓の進んでいない新興国市場に注力している。

17年にはフィリピン、インドネシアのメーカーをそれぞれ1000億円超を投じて買収。16年以前もボリビアなどの現地企業を傘下に収めている。足元では加熱式たばこなどへの投資も増やしており、海外事業との両輪で成長を目指す考えだ。

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