2018年9月19日(水)

路線バス運行情報をオープンデータに、岡山県の両備HD

科学&新技術
BP速報
2018/8/6 23:00
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日経クロステック

 岡山県のバス事業者である両備ホールディングス(HD)は2018年8月2日、路線バス78路線の時刻表や遅延情報などをオープンデータとして提供し始めた。第三者がオープンデータを使ってアプリを開発したり、交通状況を分析したりできる。公共交通業界で事実上の標準となっているデータ形式の「GTFS(General Transit Feed Specification)」に準拠した。

岡山市内で「Google マップ」アプリで経路検索したところ。遅延が反映されたバス時刻が表示される(出所:米グーグル)

岡山市内で「Google マップ」アプリで経路検索したところ。遅延が反映されたバス時刻が表示される(出所:米グーグル)

 既に米グーグルの地図アプリ「Google マップ」が同オープンデータを使い、バスのリアルタイムの遅延状況を反映した経路検索ができるようになっている。両備HD以外の路線バスは遅延情報などが反映されておらず、検索結果通りにバスが来ないケースがあり得る。

 両備HDは78路線のバス停位置や走行ルート、時刻表、区間別運賃などの基本情報を国土交通省が制定した「標準的なバス情報フォーマット」形式のテキストファイルで提供する。同フォーマットの制定に当たり、国交省は、グーグルが提唱した公共交通関連データ形式の事実上の標準であるGTFSをベースにした。

 さらに、走行中のバスの位置(バスロケーション)や遅延状況などのリアルタイム情報は、GTFSと連動しやすいように設計された「GTFS-Realtime」形式のバイナリーファイルで提供する。更新は15秒間隔。これらのファイルはWebサイトで公開し、一定の条件を満たせば商用でも利用できる。

システムの概要(出所:両備ホールディングス)

システムの概要(出所:両備ホールディングス)

 両備HDは傘下のシステム会社リオス(岡山市)が開発したバスロケーションシステム「Bus-Vision」を利用しており、同システムを通じてオープンデータを配信する。Bus-Visionは全国のバス会社約50社が採用し、約5500台をカバーしている。両備HDはリオスを通じて、これらのバス会社にオープンデータの提供を呼びかける。競合のバス向けシステムベンダーにも追随の動きがあるという。

 バスの時刻表や運行情報をWebサイトで提供するのは一般的だが、現状は多数のデータ形式が乱立している。GTFS形式のオープンデータが広がれば、公共交通の利便性が高まりそうだ。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)

[日経 xTECH 2018年8月3日掲載]

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