2019年6月20日(木)

トヨタ、輸出台数を2%上積み 2019年3月期見通し

2018/8/3 21:01
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トヨタ自動車は3日、2019年3月期のアジア・オセアニア向けの輸出台数を増やすと発表した。アジア向け輸出の大半を占める中国で高級車ブランド「レクサス」の売り上げが好調に推移する。オセアニア向けには多目的スポーツ車(SUV)を中心に増加しそうだ。全体の輸出台数は期初の想定より2%多い194万台となる見通しだ。

レクサスは国内外で販売が好調に伸びている(東京都内の体験店舗)

レクサスは国内外で販売が好調に伸びている(東京都内の体験店舗)

18年4~6月期の連結決算を発表するとともに、今期の輸出台数見通しを上方修正した。アジア向けは30万台から33万台に、オセアニア向けは17万台から18万台に引き上げた。

トヨタは国内で生産した自動車を輸出と国内でほぼ半々ずつ販売してきた。4~6月は輸出台数が46万4千台と前年同期比5%増えた半面、国内販売が35万9千台と8%近く落ち込んだ影響を補えず、国内生産も減少した。自動車市場が成長しているアジア向けなどで台数を上積みし、巻き返しを図る。

中国では同国政府による輸入車関税の引き下げが販売の追い風になっている。「LS」や「ES」、「RX」などのレクサス車は全て日本から輸出している。トヨタは7月からレクサス10車種で平均6.6%の値下げを実施しており、年後半も販売台数が順調に伸びる見込みだ。

オーストラリアでは「ランドクルーザー」やSUV「RAV4」の販売が順調だった。消費者の嗜好が大型車にシフトしており、今後も好調に推移しそうだ。

米国発の貿易摩擦が深刻になれば、頼みの綱である輸出に悪影響が及ぶ懸念もある。トヨタは米政権が輸入車関税を25%に引き上げた場合、日本からの輸出車は1台当たり6000ドル(約67万円)のコスト増になると試算した。国内で製造するSUV「RAV4」やレクサス車などの生産計画にも影響する可能性がある。

国内の生産と販売台数の19年3月期の見通しはそれぞれ319万台、153万台で据え置いた。トヨタは年300万台を国内生産台数の目安にしており、多くの部品会社もここを採算ラインに置いている。

3日記者会見した白柳正義専務役員は「雇用の維持や先進技術開発のため、300万台維持には引き続きこだわっていきたい」と述べた。(高橋そら)

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