2018年11月16日(金)

ミドル起業家育成に50億円ファンド XTech

コラム(ビジネス)
スタートアップ
2018/8/6 6:30
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NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

独立系ベンチャーキャピタル(VC)のXTechベンチャーズ(東京・中央、西條晋一社長)はミドル層の起業家を育てることを目的にファンドを立ち上げた。東京建物などが出資し、運用規模は年末までに50億円程度を予定する。IT(情報技術)業界で経験を積んだ30~40代の起業家が日本には少ない。西條社長は「日本の起業家の層を厚くしたい」と語る。

XTechベンチャーズの西條晋一社長

XTechベンチャーズの西條晋一社長

XTechベンチャーズは1月に設立された。1号ファンドにはグリーやみずほフィナンシャルグループなども出資し、すでに約30億円を集めているという。起業前後の「シード」期や、成長軌道に乗る前の「アーリー」期のスタートアップに投資する。

投資先はIT分野で成長性が見込める事業のほかに、起業家の年齢も重視する。学生や20代前半の若手起業家に絶対投資しないわけではないが「経験をつんだ技術やノウハウを起業で生かす機会を増やすことが、日本の産業の活性化につながる」(西條社長)との読みがある。

2000年前後に日本でIT業界が勃興して約20年。当時の新入社員が、現在のミドル層だ。IT業界の盛衰の波や技術変化など豊富な経験を積んでいても、大企業の管理職などにとどまっている人も多い。「ミドル層で起業する比率は欧米の半分程度」(同)という。

西條社長も現在45歳のミドル層だ。伊藤忠商事からサイバーエージェントに入り、サイバーのベンチャーキャピタル(VC)を立ち上げた。米VCのWiLの創業などを経て、XTechを起業した。

ただ、ミドル層には家族を養い、マイホームを所有する人が多い。新ファンドは1回の平均投資額は約1億円と通常の起業初期の投資額より多くする予定で、起業のハードルを下げる。

インターネット経由で業務ソフトを利用する「SaaS(サース)」などBtoB(企業間取引)のITサービスは今後の普及が見込まれる。BtoBは企業との交渉力が問われ、ミドル起業家のビジネス経験が生きるという。

(企業報道部 榊原健)

[日経産業新聞 8月6日付]

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