近鉄、ホテル3ブランドに再編 10年後に8000室運営

近鉄グループホールディングスは3日、運営ホテルのブランドを再編すると発表した。宴会場などを持つフルサービス型の「都ホテル」、宿泊主体型の「都シティ」、リゾートホテルの「都リゾート」と3カテゴリーに統一する。総客室は10年後に8000室と、現在よりも4割弱増やす。
2019年4月、ブランド別にロゴや名称を統一する。例えば、新・都ホテル(京都市)は「都ホテル京都八条」、天王寺都ホテル(大阪市)は「都シティ大阪天王寺」に変える。あべのハルカス(同)にある大阪マリオット都ホテルなど海外ブランドとの提携ホテルは変更しない。
京都市で会見した近鉄・都ホテルズの中山勉社長は「現在のホテル事業の体制ができて20年がたち、インバウンド(訪日外国人客)の急増など環境は大きく変わった」とブランド再編の狙いを強調した。将来は運営受託やフランチャイズ展開も視野に入れる。国内外で都シティブランドを中心に、現在の5874室を10年で8000室に増やす計画だ。
ウェスティン都ホテル京都(京都市)は198億円を投じて大規模改装を進める。客室の平均面積を35平方メートルから50平方メートルに広げるほか、温泉も設ける。客室単価は1泊2万~3万円から4万~7万円程度と倍以上にする。ゆったりとくつろげる高級ホテルとしてブランド価値を高める。