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阪神・陽川、5年目の開花 好機に快打 信頼得る

2018/8/4 6:30
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阪神・陽川尚将は遅れて登場した"金本チルドレン"だ。そう呼ぶにはちょっと老けた27歳、5年目。だが、金本知憲監督が就任した2016年には、中谷将大、江越大賀らとともに、近い将来の阪神打線の核になる打者に挙げられた。

陽川の1軍戦出場は1、2年目はゼロで、3年目の16年が29試合、17年は12試合だけ。打率は2割に届かなかった。大卒(東京農大)選手がこの状態では先行きが思いやられた。

陽川は6月、1軍に上がり打線のカンフル剤に=共同

陽川は6月、1軍に上がり打線のカンフル剤に=共同

今季も2軍で開幕を迎え、このままでは内野の控えで終わるのではないかと思われた。だが、転機は新外国人ロサリオの不振で迎え、チャンスは主砲糸井嘉男の欠場で広がった。

セ・パ交流戦の途中、6月3日に1軍へ上がった。低調な打線のテコ入れを期待され、これが当たった。6、7番で先発起用されると順調に打ち、交流戦明けには5番に昇格。糸井が右膝死球で戦列を離れると、7月1日から4番に抜てきされた。

これまで1軍で活躍できなかったのは、オーバースイングが原因だった。オープンスタンスで構え、踏み込んで振るスタイルに変わりはない。だが、時にはバットを短めに持ち、コンパクトに振るようになった。

「結果にこだわらねばならない立場です」と言うのが変えた理由。だが、見た目には切羽詰まった様子はなく、好機によく打った。金本監督は「打順など気にしないタイプではないか。前半戦のMVP」と持ち上げた。

だが、見た目はともかく、4番の重責はやはりプレッシャーになっていたのか。後半戦スタートの巨人戦で阪神は3連敗。4番陽川は3戦で1安打しか打てなかった。マークがきつくなるとスイングが小さくなる。それはコンパクトとは質が違う、思い切りの悪いものだった。

金本監督は大胆にチルドレンを抜てきするが、退けるときも容赦しない。原口文仁や北條史也が厳しいアップダウンを体験した。陽川も同じ試練にさらされるのではないかと見られた。しかし、打線からはずさず、21日のDeNA戦からは主に6、7番で起用し続けた。

重圧から解放された陽川は復調した。歩調を合わせるように2軍落ちしていたロサリオが戻り、糸井も故障を押して復帰。追加入団のナバーロも参戦し、陽川の立場は厳しくなった。

それでも金本監督は「外野起用も考えようか」と、陽川の打撃に魅力を感じている。本人は「結果を残さないと生き残れない。1打席、ワンプレーに集中するだけ」と、顔を引き締めている。

(スポーツライター 浜田昭八)

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