野辺山観測所、財政難で共同利用中止へ 19年6月

2018/8/3 15:05
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国立天文台の野辺山宇宙電波観測所(長野県南牧村)が財政難となり、来年6月以降は外部研究者による共同利用研究を中止する可能性が高いことが3日、同観測所への取材で分かった。閉鎖の恐れもあるという。

野辺山宇宙電波観測所にあるアンテナ直径45メートルの電波望遠鏡(長野県南牧村、国立天文台提供)=共同

国立天文台が運営する米ハワイの「すばる望遠鏡」など新型の大型望遠鏡に予算の重点が置かれた影響で、天文台の研究者による観測も含めて休止する可能性があるという。

立松健一所長は「じくじたる思いだ。閉鎖せず、国の科学研究費などで継続できるように努力したい」と話し、2022年3月までの共同利用継続を目指している。

野辺山観測所は1982年に開所。アンテナ直径45メートルの電波望遠鏡で銀河の中心に超巨大ブラックホールがあることを初めて観測するなど、電波天文学の発展に大きく貢献。天文台の研究者に限らず、国内外の研究者が共同利用できる施設としても活用されてきた。

立松所長によると、付属の宿泊設備を閉鎖するため、仮に共同利用研究が中止にならなくても、来年6月以降は野辺山での観測作業はできなくなる。無人とはならないが、国立天文台(東京都三鷹市)などからの遠隔操作による観測になるという。〔共同〕

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