2018年9月24日(月)

変わるシーテック、コマツ初登場が象徴する「脱・物売り」

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科学&新技術
2018/8/3 12:45
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 10月に開く国内最大の家電・IT(情報技術)見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン」で、コマツの大橋徹二社長とファナックの稲葉善治会長が基調講演に立つ。単品売りを主体とした家電のビジネスモデルが廃れ、継続的に利益を稼ぐ「リカーリングモデル」の確立は急務。物売り依存からの脱却で実績を積む機械メーカーの雄が構造変化を先導する。

コマツは建機クラウド「ランドログ」とICT建機を活用したサービスを展開する(千葉市)

 3日、コマツが初参加するとシーテックの主催者が発表した。初日の10月16日に大橋社長が基調講演にも立つ。あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を活用して現場の生産性向上を図る自社のサービス「スマートコンストラクション」などについて、現場の生産性を高める取り組みを紹介する。

 同社のスマートコンストラクションは、ICT(情報通信技術)を取り入れた自社開発の油圧ショベルやブルドーザー、ドローンで測量した3次元の地形データや設計図面をクラウドで連携させるのが特徴。半自動制御の建機で無駄のない掘削・整地作業を支援したり、作業工程を効率化して無駄な待機時間を減らしたりできる。NTTドコモなどと共同出資で土木建設業界向けのクラウドの運用主体、ランドログ(東京・港)も設立した。

 17年にシーテックに初出展したファナックは、2年連続で稲葉会長が基調講演に登壇する。17年に発表した工場向けのIoT基盤「フィールドシステム」に関して説明する予定だ。同基盤は製造現場のあらゆる機器をつなぎ、自律分散型のシステムを目指している。これまで畑違いとも言えたITの世界での存在感を高める狙いがある。

 2社以外では人工知能(AI)スタートアップ、プリファードネットワークスの西川徹社長も登壇し、機械学習技術を用いてロボットが人に近い作業をする取り組みなどについて講演する。ローソンの竹増貞信社長は「未来のコンビニ」をテーマに講演する。

 シーテックは従来、家電の新製品を消費者にPRする場だったが、企業向けの「BtoB」を主軸に置いた展示会への移行が進む。出展企業も単品の売り切りからIoTを活用したソリューション事業で収益安定を目指す経営構造へ変革を進めているケースが多い。コマツとファナックはその代表格といえる存在だ。(牛山知也、井沢真志)

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