札沼線沿線4町、代替バスなど支援要請
JR北海道が路線見直しの対象としている札沼線(北海道医療大学―新十津川)を巡り、沿線4町は2日、札沼線沿線まちづくり検討会議を開きバス転換に向けた議論を始めることで合意した。ただ議長を務める月形町の上坂隆一町長は「(廃線容認は)4町の状況が違うので、もう少し時間をかけて協議しないといけない」と述べるにとどめ廃線容認を見送った。
月形と浦臼、新十津川、当別の4町は廃線に向け、JR北に代替バスや乗り合いタクシーの運行費用など地域の交通網維持のほか、駅周辺のまちづくりなどへの支援を求めている。支援の内容は「JR北とおおむね合意が見込まれている」(上坂町長)状況で、同社と調整でき次第、廃線を容認する考えだ。
今回の会議で廃線合意に至らなかった要因として、上坂町長は「月形町と当別町がJR北との協議の合意にまだ至っていない」と述べた。当別町の宮司正毅町長は「条件が合わなければ廃線は認めない」として、JR北からの支援を戦略的に引き出していく考えを示した。
国土交通省が7月に示した支援策に札沼線への支援は盛り込まれておらず、バス転換などを求めている。
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