2018年8月22日(水)

今春大卒の就職率77% 8年連続上昇

社会
2018/8/2 19:40
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 2018年3月に大学(学部)を卒業した人の就職率が前年比1.0ポイント増の77.1%だったことが2日、文部科学省が発表した学校基本調査(速報値)で分かった。8年連続で上昇した。同省は「景気の回復基調が続き、企業の採用意欲が高まっている」と分析している。大学への進学率は過去最高を更新した。

 18年3月の卒業者は約56万5千人で、約43万6千人が就職した。卒業者のうち正規社員・職員や自営業主となったのは前年比1.2ポイント増の74.1%、非正規は同0.2ポイント減の3.0%。アルバイトなど一時的な仕事に就いたのは同0.1ポイント減の1.5%、進学も就職もしていない人は同0.8ポイント減の7.0%だった。

 学部卒業者の就職率はリーマン・ショック後の10年の60.8%を底に上昇傾向にある。今春の修士課程修了者の就職率は78.5%、博士課程は67.7%と、いずれも過去最高を更新した。

 大学進学率も上昇を続けている。18歳人口は約117万人で前年より約1万8千人減ったが、進学率は53.3%。前年比0.7ポイント増で3年連続の上昇となった。入学者数は現役・浪人生を合わせて約62万8千人で、前年比約900人の減少にとどまった。

 同省によると、景気回復で進学の経済的な負担感が和らいでいることや、国や民間による奨学金事業の拡大が背景にあるとみられる。高校卒業者のうち大学へ入学願書を提出した志願者の割合(入学志願率)も57.1%で過去最高を記録した。

 一方で同省は2月に大学進学者の詳細な推計を公表し、17年をピークに減少局面に入ると予測している。大学進学率は今後も上昇を続けるものの、18歳人口の減少が続くためだ。40年には大学進学者は51万人程度になるとみている。中央教育審議会の部会はこの推計を踏まえ、将来の大学の規模について議論を進めている。

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