「獺祭 島耕作」で豪雨復興を支援 弘兼氏や旭酒造

2018/8/2 15:16
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日本酒「獺祭(だっさい)」を製造し西日本豪雨で生産設備に被害を受けた旭酒造(山口県岩国市)は2日、通常の製品として出せなくなった純米大吟醸酒を「獺祭 島耕作」として販売すると発表した。人気漫画家の弘兼憲史氏が岩国市の出身で、旭酒造との交流が深かったことで実現した。売り上げの一部を義援金として寄付する。

ラベルに島耕作のイラストを描いた「獺祭 島耕作」

弘兼憲史氏(中央)と旭酒造の桜井博志会長(右)と桜井一宏社長

西日本豪雨では、旭酒造の酒蔵の前を流れる川があふれ、1階は70センチメートル程度が浸水した。さらに送電線の破断により3日間の停電が発生。150本の発酵タンクの温度制御が不能となった。これによりタンク内の酒は通常の「獺祭」として出荷できなくなっていた。

島耕作が手掛ける事業として作品中で獺祭のエピソードを取り上げていた弘兼氏は「豪雨の被害をニュースで見て心を痛めていた」ことから、旭酒造の桜井博志会長に支援商品ができないかと呼びかけたという。講談社の協力も得た。「テイスティングすると獺祭相当じゃないかと思うくらいだが、やはり新しいブランドでという形になった」(桜井氏)と味わいには大きな変化はないと説明した。

「獺祭 島耕作」は「純米大吟醸50」「磨き三割九分」「磨き二割三分」として出荷するはずだった酒が使われており、どれが入っているかは分からない。最高級ランクの「磨き その先へ」も約3000本を含んでいるという。2日の発表会後にテイスティングした弘兼氏は「これがどれかは分からないが、すごくおいしい」と感想を語った。

「獺祭 島耕作」には弘兼氏が描いたイラストのラベルが貼られており、720ミリリットルで税別1200円。売り上げのうち200円を西日本豪雨で被害を受けた地域への義援金として寄付する。8月10日に全国の酒販店で発売する。販売本数は約65万本。

弘兼氏は「島耕作」シリーズや「黄昏流星群」などの作品で知られる人気漫画家。現在は講談社の漫画雑誌「モーニング」誌上で「会長 島耕作」を連載している。

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