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米テスラ、最終赤字7億ドル

4~6月、新型量産は軌道に

【シリコンバレー=白石武志】米テスラが1日発表した2018年4~6月期決算は、最終損益が7億1753万ドル(約800億円)の赤字(前年同期は3億3639万ドルの赤字)だった。四半期ベースで過去最大の赤字幅となったものの、新型車「モデル3」の生産が軌道に乗る見込みが示され、1日の時間外取引で同社株は終値に比べ一時10%超上昇した。

テスラではモデル3の一部の生産工程についてロボットによる自動化をあきらめ、人手を活用することで6月末までに週産5000台の生産目標を約半年遅れで達成した。約42万件に上る予約客への納車が徐々に進み、18年4~6月期の販売台数は4万768台と前年同期の1.9倍になった。売上高も40億223万ドルと43%増加した。

テスラは決算資料の中で8月下旬までにモデル3の週産台数がさらに2割増えて6000台になるとの見通しを示した。既存の生産ラインの効率を高めることで18年の設備投資額を17年実績に比べ26%少ない25億ドル未満に抑える方針を示したことも、株式市場で損益改善が進むとの期待感を広げる要因になったもようだ。

米国発の貿易戦争のあおりで米国産車への関税が引き上げられた中国では値上げを実施しており、短期的には販売が失速する恐れもある。ただ、テスラでは必要に応じて中国向けの車両を北米や欧州の顧客に振り向けるため、グローバル販売台数への影響はないとしている。18年7~9月期以降に最終損益が黒字化するとの従来予想も据え置いた。

足元ではモデル3の量産化への投資が膨らんでおり、18年6月末の現預金は約22億ドルと3月末に比べ約4億ドル減った。7月には米メディアで取引先に支払い済みの代金の一部を返還するよう求めたと報じられるなど、なお資金繰り不安がささやかれる。

テスラは7月に米国外で初となる新工場を中国・上海に建設すると表明するなど大型投資が控えており、金融筋では増資による資金調達が必要との指摘が出ている。ただ、約20億ドルに上る中国新工場への初期投資は現地の金融機関からの借り入れでまかなうといい、1日の電話会見に出席したイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「株式市場での資金調達は考えていない」と従来の立場を繰り返した。

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