2018年8月22日(水)

インド中銀、2会合連続の利上げ 政策金利6.50%に
パテル総裁、物価上昇に危機感

経済
南西ア・オセアニア
2018/8/1 21:25
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 【ムンバイ=早川麗】インド準備銀行(中央銀行)は1日、政策金利を0.25%引き上げて6.50%にすると決め、即日実施した。利上げは2会合連続。原油高で通貨ルピーも安値圏で推移するなか物価上昇が続いており、インフレを抑える狙い。経済は堅調に拡大しており、連続利上げでも景気を冷やす恐れは低いと判断したもようだ。

 6.50%は2016年9月以来の水準だ。パテル総裁は同日の記者会見で「4%前後の中期的なインフレ目標から離れつつあり、そこに近づけるのが2回の利上げの主な狙いだ」と説明した。ただ政策姿勢は「中立」のまま変えなかった。

 物価は上昇基調にある。17年10月まで3%台にとどまっていた消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率は同年11月以降、4%を超えた。6月は前月比0.2ポイント高い5%に達した。変動の激しい食料・エネルギーを除いた物価上昇率も過去4年で最高。製造業を対象とした中銀の調査では原材料費も販売価格も上昇しており、一段と物価が上がる恐れがある。

 2会合連続の利上げでも中銀は景気への影響は限定的とみる。自動車やトラクターの販売、航空旅客数の伸びを例に挙げ、都市部、地方ともに消費需要は堅調で、今後も経済成長は勢いを保つと予測する。印自動車大手マヒンドラ・アンド・マヒンドラのパワン・ゴエンカ社長も「0.5%の(急な)利上げでなければ需要に悪影響はない」と話す。

 金融政策は総裁を含む中銀側3人と、政府指名による外部委員3人の計6人で構成する合議組織「金融政策委員会」で決める。今回、6人のうち5人が利上げに賛同し、1人が反対した。市場関係者の多くが0.25%の利上げを予想していた。

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