三菱マテリアルは1日、6月に発覚した直島製錬所(香川県直島町)でのコンクリート材の品質不正に関して、日本工業規格(JIS)の基準を満たしていないのに、品質管理責任者がJISマークの押印を承認していたと発表した。同製錬所では品質管理を独立して行う部署がなく、JISマークの承認は技術全般の責任者が担っていた。
同日には再発防止策として同製錬所内に「品質保証室」を新設することをあわせて発表した。不正のあったコンクリート材の品質に関しては、問題がないことを確認したとしている。
直島製錬所では銅製錬の副産物であるコンクリート材の品質検査で回数不足などがあり、JISの認証が取り消された。発覚後に当時の竹内章社長が引責辞任している。