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7人制ラグビー、五輪メダルへ日本代表の現在地

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2018/8/2 6:30
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東京五輪のメダルへの道のりはまだ遠いが、かすんで見えないわけでもない。7人制ラグビー男女日本代表の現状はそんな感じだろうか。

7月下旬に米サンフランシスコで開かれたワールドカップ(W杯)で男子は15位、女子は10位だった。いずれも目標の8強には届かず、「男女ともメダルには遠い」と岩渕健輔・男女日本代表総監督。ただ、試合の内容を見れば、明るい点もあった。

男子、好機で仕留めきれるように

男子は2016年のリオデジャネイロ五輪で4位に入った後、多くの主力が15人制に集中するため、チームを離れた。5月末にはダミアン・カラウナ前HCが退任し、岩渕総監督がHCを兼任する形に移行。今大会は再出発の場でもあった。

今の強みと課題は、第2試合のフィジー戦によく表れていた。リオ五輪の金メダリストを相手に、前半は大健闘。開始2分で先制トライをあげると、前半の最後にはタックルされながらボールをつなぐオフロードパスの連続で崩し、再びトライ。10―7で折り返した。

フィジー戦の前半、突進する坂井(右)=共同

フィジー戦の前半、突進する坂井(右)=共同

「攻撃をすればトライを決められたのがW杯の一番大きな収穫」。リオからチームの中核を担う坂井克行(豊田自動織機)は言う。特に、好機で仕留めきれるようになった点に進歩がみられる。

敵陣の22メートルラインの内側に進入したケースで、トライまで持ち込めた割合は68%。昨季の国際大会、ワールドシリーズでは約50%だったから大幅な上積みとなった。

ジョセファ・リリダム(NTTドコモ)ら突破力のある海外出身選手の存在に加え、2年間取り組んできたシステムも機能した。一例が、ボール保持者へのサポート。真後ろと、斜め45度の位置に味方がつく形を徹底した。相手につかまっても斜め後方の味方にパスして攻撃を継続。タックルで倒された場合は、真後ろの人間がラックに入ってボールを確保できた。

フィジー戦に話を戻すと、後半の立ち上がり、味方ボールのキックオフを再確保する好スタート。このプレーも今大会の収穫だった。

マイボールのキックオフの再獲得率は21%。リオ五輪の0%から飛躍的に伸ばした。身長190センチ台の海外出身選手が4人という「高さ」の威力は抜群だった。7人制ではキックオフが2分に1度と頻繁に発生する。15人制より比重が大きいキックオフの進歩は大きな意義があった。

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