2018年11月14日(水)

フェイスブック、不正ページなど削除 ロシア関与か
米中間選挙を前に政治的な悪用続く

2018/8/1 4:27 (2018/8/1 9:44更新)
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【シリコンバレー=中西豊紀】米フェイスブックは31日、ロシアの介入が疑われるものを含む個人や団体による32の不正なページやアカウントを削除したと発表した。ページ内の多くの投稿は人種問題を巡るデモ行進への対抗イベントに参加するよう呼びかけるなど、異なる思想を持つ人々の対立をあおる内容だった。11月の米中間選挙を前に、フェイスブックが政治的に悪用され続けていることが浮き彫りになった。

フェイスブックの投稿が政治的に悪用されている=AP

フェイスブックは投稿について「誰が背後にいるかはまだ分かっていない」とコメント。一方でロシア政府がからんだインターネット・リサーチ・エージェンシー(IRA)と呼ばれる団体のアカウントが今回摘発したページとつながりがあったことを明らかにしており、ロシアの関与をにじませた。

今回フェイスブックや写真共有サイトのインスタグラムで摘発したページやアカウントを通じた投稿は9500件以上にのぼるという。なかには29万以上のフォロワーがついているページもあった。反植民地主義をうたった「アステカの戦士」や「黒人を高みに」といったリベラル色が強い名称のページが多いという。

これらのページは150もの広告を出稿しており、フェイスブックに総額で約1万1000ドル(約123万円)を支払ったという。通貨は米ドルとカナダドル建てだった。2017年5月以降、約30ものイベントを企画しており、一部は最大で4700のユーザーから「興味あり」との反応を得ていた。フェイスブックはこうした情報を米議会や関連当局に伝達ずみで、今後調査に協力していくとしている。

米国では16年の大統領選の際にIRAなどロシアの関連団体がフェイスブックやツイッターへの投稿を通じて社会の分断を画策。投票行動に影響を与えたとされる。フェイスブックは投稿の監視体制を強化しているが、それでも不正な投稿はおさまっていないもよう。交流サイト(SNS)に注がれる政治家や投資家の視線が再び厳しくなりそうだ。

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