専用刑務所の独居房保存へ ハンセン病、差別の歴史

2018/7/31 18:00
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全国唯一のハンセン病患者専用の刑務所だった旧菊池医療刑務支所(熊本県合志市)の独居房について、法務省と厚生労働省、国立療養所菊池恵楓園(同市)の元患者らでつくる入所者自治会は31日、鉄格子などを含めて2021年春までに同園内の社会交流会館に移設・保存することで合意した。

旧菊池医療刑務支所の独居房保存に関する合意書に署名する菊池恵楓園入所者自治会の志村康会長(31日、熊本県合志市)=合志市提供、共同

旧菊池医療刑務支所の独居房保存に関する合意書に署名する菊池恵楓園入所者自治会の志村康会長(31日、熊本県合志市)=合志市提供、共同

刑務支所の施設を恵楓園に移し、人権啓発に活用するよう求めていた自治会の関係者は「隔離政策などの差別の歴史を後世に伝える重要な建造物として残していきたい」としている。

同刑務支所は1953年に開設され、国が進めた隔離政策の下で、閉鎖までの間に受刑者や刑事被告ら計117人が収容された。冤罪(えんざい)を訴えた元患者の男性に死刑が執行された「菊池事件」で、最高裁の許可を得た「特別法廷」が施設内に設置され、裁判が実質的に憲法に反する非公開の状態で審理されたこともあった。

合志市は21年春までに刑務支所跡地に小中一貫校を開校する計画。同校の正門に刑務支所跡地と分かるプレートを設置することでも合意した。〔共同〕

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