2018年11月17日(土)

第一三共、長期収載品の一部を譲渡

2018/7/31 15:12
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第一三共は31日、特許切れ医薬品(長期収載品)の一部品目を医薬品卸大手のアルフレッサホールディングス(HD)に譲渡すると発表した。譲渡額は100億円を上回る見通し。長期収載品は2018年度の薬価制度改革で価格を引き下げる仕組みが導入され、収益環境が厳しい。限られた経営資源を次の成長の柱として注力するがん事業に振り向ける。

記者会見する第一三共の斎寿明副社長(31日、東証)

アルフレッサHD傘下のアルフレッサファーマ(大阪市)に譲渡する。第一三共が手がける35製品と、後発薬子会社の第一三共エスファ(東京・中央)が手がける6製品の合計41品目の製造販売権を19年3月から順次引き継ぐ。対価として約84億円と譲渡時点の棚卸し資産評価額を受け取る。18年3月末時点の棚卸し資産は約31億円だった。

譲渡する41品目の売上高は18年3月期に合計約92億円。第一三共の斎寿明副社長は31日の決算会見で譲渡を決めた理由について「長期収載品は収益が下がるが、医療現場のニーズは大きい。当社としてはがん領域を強化する大きな流れに沿って判断した」と説明した。

長期収載品は国内で販売される医薬品のうち特許が切れて後発医薬品が発売済みのもの。国が定める薬価の基準に長期間収められていることから長期収載品と呼ばれる。利益率は下がっていくが、長年使われていることから医師や患者の信頼が根強い。

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