印携帯通信、4~6月期4社中3社減収 価格競争続く

2018/7/30 23:00
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【ムンバイ=早川麗】インド携帯通信大手4社の2018年4~6月期決算が30日、出そろった。大手財閥傘下の新興勢力リライアンス・ジオ・インフォコムが低価格攻勢で契約者数を伸ばす半面、4社中3社が減収となるなど競合他社の業績が悪化した。業界2位と3位の事業統合が8月にも実現する見通しだが、業界再編が進んでも価格競争はなお激化している。

リライアンス・ジオ・インフォコムの看板が掲げられたインド・ムンバイ中心部

3位の印アイデア・セルラーが30日発表した連結決算は売上高が603億ルピー(約970億円)と前年同期比26%減、最終損益が25億ルピーの黒字(前年同期は81億ルピーの赤字)だった。

1契約当たり月間収入(ARPU)が100ルピーと直近の四半期より約5%下がるなど、リライアンス・ジオが仕掛けた低価格競争のあおりを受けている。最終損益が黒字化したのは基地局事業を手がける子会社の売却益を計上したためで、営業損益は赤字が拡大した。

この構図は首位の印バルティ・エアテルも同じだ。連結では利益を確保しているが、インド事業の営業損益は87億ルピーの赤字(前年同期は126億ルピーの黒字)となった。

一方、リライアンス・ジオは低価格の料金プランや実質無料の携帯端末の投入、積極的な広告展開などで契約者を獲得した。6月末時点の契約者数は2億1530万人。インド電気通信規制庁の統計では、同社のシェアは5月末で18.17%と3位アイデア・セルラー(18.94%)に肉薄した。

アイデアは英ボーダフォン・グループのインド事業との統合に関し、このほど規制当局の電気通信局から承認を得た。「8月末までに事業統合する目標」(ボーダフォン)としており、実現すればシェアでバルティを抜いて首位となる。インド携帯通信業界はバルティとボーダフォン・アイデア連合、リライアンス・ジオの3陣営への集約が固まったが、価格競争はまだ収まる気配がない。

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