台湾の蔡総統、8月に中南米歴訪へ
米に立ち寄り、中国が警戒も

2018/7/30 20:49
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【台北=伊原健作】台湾の外交部(外務省)は30日、蔡英文総統が8月12~20日に外交関係のある南米パラグアイと中米ベリーズを歴訪すると発表した。経由地として往路で米ロサンゼルス、復路でヒューストンに立ち寄る。米国で3月に台湾との間で高官の行き来を促進する「台湾旅行法」が成立して以来、蔡氏が米国入りするのは初めて。中国は警戒を強めそうだ。

台湾の総統が外遊で米国に立ち寄るのは珍しくないが、トランプ米政権はかねて台湾寄りの姿勢が目立つ。貿易摩擦を巡る中国との交渉で台湾をカードとして使う姿勢も見せており、中国は警戒を強めている。

蔡氏が米で滞在する都市はワシントンなどと異なり、政治的な敏感さはない。ただ7月30日に台北市内で記者会見した外交部の劉徳立・常務次長は、蔡氏が米で接触する人物について「確認・調整中だ」と明言を避けた。中国はトランプ氏周辺との接触の有無などについて神経をとがらせそうだ。

蔡氏は8月14~16日にかけパラグアイを訪れ、マリオ・アブド・ベニテス氏の大統領就任式典に出席する。同16~18日にはベリーズを訪れ、同国の国会での演説も予定するという。中国による外交の切り崩しにより、台湾を国と認め外交関係を結ぶのは18カ国まで減った。特にパラグアイは南米唯一の友好国。外遊は友好国との関係を深め、つなぎ留める意味合いが強い。

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