2019年5月23日(木)

ムガベ前大統領、現職に投票せず ジンバブエ大統領選

2018/7/30 3:39
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【イスタンブール=佐野彰洋】アフリカ南部ジンバブエのムガベ前大統領(94)は29日、30日の大統領選で元部下のムナンガグワ大統領(75)には投票しない考えを明らかにした。首都ハラレの自宅で英BBCなどの取材に語った。投票直前の態度表明は、大統領選の行方に影響を与える可能性もある。

ムガベ氏は昨年11月、妻を後継者にするため、第1副大統領だったムナンガグワ氏を解任したが、同氏と関係の深い軍が事実上のクーデターでムガベ氏を辞任に追い込んでいた。

選挙戦はムナンガグワ氏と最大野党、民主変革運動(MDC)のチャミサ議長(40)との事実上の一騎打ちだ。チャミサ氏が追い上げ接戦となっている。

ムガベ氏は「私を苦しめた者に投票はできない」と述べ、ムナンガグワ氏不支持を明言した。チャミサ氏については「良くやっているようだ」と述べ、支持する考えを示唆した。

ムガベ氏は1980年の独立から2017年まで実権を維持した。白人農地の強制収用や人権抑圧で欧米諸国の反発を招き、国際的に孤立した。08年には2億%を超える大幅なインフレを引き起こしたが、独立闘争の英雄として根強い人気を保つ。ムガベ氏支持者の票が一定程度、チャミサ氏に流れそうだ。

ジンバブエでは経済再建に必要な海外からの投資呼び込みが急務となっており、国際社会を納得させる公正な投開票の環境を確保できるかが注目されている。

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