五輪イヤーは休み拡大も スポーツ庁、柔軟対応を周知
2020年東京五輪・パラリンピックで学生のボランティア活動などを促すため、スポーツ庁と文部科学省は29日までに、全国の大学と高等専門学校に対し、大会期間中の学事日程を柔軟に変更するよう求める通知を出した。
五輪は7月24日~8月9日、パラリンピックは8月25日~9月6日の日程で開催される。多くの大学では7月下旬まで授業や試験が入っており、大会と重なる。
同庁などは競技やボランティアに学生が参加することは教育的な観点からも意義があると判断。会場周辺が混雑し警備が厳重になることもあり、通知を出して現行の大学設置基準などで、学事日程を柔軟に変更できることを周知した。
例えば、夏休みに入る時期を前倒しするために授業の開始日を早めたり、祝日に授業を行ったりすることが可能。各科目で原則10週または15週にわたるとしている授業期間の短縮も可能だ。
一方で通知では、学事日程を変更する場合は教育効果があること、必要な授業時間を確保することなど、一定の条件があることも説明した。鈴木俊一五輪相は「(各大学が)適切に判断されることを期待する」としている。