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悩ましいウッズ復調の判断 気掛かりな「変化」
ゴルフジャーナリスト ジム・マッケイブ

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2018/8/2 6:30
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英カーヌスティ・ゴルフリンクス(7402ヤード、パー71)で行われたゴルフの全英オープン選手権(7月19~22日)の最終日。一時、前半で2つスコアを伸ばしたタイガー・ウッズ(米国)が単独首位に立つと、観客が沸いた。日本でも多くの人がテレビの前にくぎ付けになったのではないか。ジョーダン・スピース(米国)ら上位勢が苦しむ中、スルスルっと抜け出した。

ところが、11番でショットが乱れてダブルボギーをたたき、12番でもスコアを落として失速。その後はもう流れをつかむことはできず、ウッズは2008年の全米オープン選手権以来のメジャー制覇を逃した。

最終日も多くの観客がウッズのプレーを見守った=ロイター

最終日も多くの観客がウッズのプレーを見守った=ロイター

「惜しかった」「まだまだ戦えることを証明した」

大会後、そんな好意的な反応が多かったが、実際のところ、捉え方が難しい。

6位タイは14年以降の四大大会でベスト。その14年以降、ウッズはメジャー大会に9試合に出場したが、予選落ちが5回。過去2年は故障で出場すらできず、今季も出場できるかどうか疑われたなかで優勝争い。そういう背景も考えれば、今後への期待も膨らむ。

楽しかった? よかった?

だが、圧倒的な強さを誇った00年代のウッズとは、いろんな面で違いを感じた。

試合後――。一昔前のウッズなら、一度は手にしかけた優勝を逃したことで、不機嫌そうにメディアに対応したはずである。2位に入っても、「くそったれ!」と悔しさをあらわにしたことがある。ところが今回、ホールアウト直後のインタビューでは「楽しかった」と話し、こう続けたのである。

「優勝争いができたことはよかった」

楽しかった? よかった?

かつて優勝を逃した彼が、そうした言葉を口にすることはなかった。負けてなお満足げなウッズの表情には、首をかしげた人も多かったはずである。

そもそも今回、リードした時点で逃げ切れなかったことがウッズらしさを欠いた。その一点だけを考えても、彼が「くそったれ!」とコメントしてもおかしくなかったが、そうした感情をあらわにすることもなかった。大人になったのか、優勝から遠ざかり自信を喪失したことで、優勝争いができたことだけでも十分だったのか。

何より変化は、選手らが気づいていた。

「昔のウッズではない」と口にしたのは、2位タイに入ったロリー・マキロイ(英国)だ。

「彼の体調は問題なさそうだ。彼のことは気にならないというわけじゃないけれども、かつてタイガー、フィル(・ミケルソン=米国)、アーニー(・エルス=南アフリカ)といえば、大きな壁だった。だが、そこまでの脅威は感じなかった」

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