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夢のNBA選手に前進 渡辺「これからが勝負」
スポーツライター 杉浦大介

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2018/7/30 6:30
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日本バスケットボール界が期待する渡辺雄太が最大の夢である米プロバスケットボール、NBAへの挑戦を続けている。ジョージワシントン大を今春卒業し、7月にラスベガスで開催された若手選手が集う登竜門のサマーリーグに参加。ここでの5試合で実力を存分にアピールすると、20日にはグリズリーズと「ツーウエー契約」を結んだことが発表された。2004年にサンズでプレーした田臥勇太(栃木)以来、日本人史上2人目のNBAプレーヤーは誕生するのか。

ツーウエー契約、長所も短所も

渡辺がグリズリーズと結んだツーウエー契約は、まだ多くのファンにはなじみの薄いものだろう。この制度はNBAの下部リーグにあたるGリーグをより有効に機能させるため、昨季よりスタートした新システムである。

NBAのサマーリーグでプレーした渡辺。グリズリーズと「ツーウエー契約」を結んだ=AP

NBAのサマーリーグでプレーした渡辺。グリズリーズと「ツーウエー契約」を結んだ=AP

同契約を結んだ選手は基本的にはGリーグのチームの所属だが、1シーズンに最大45日間、NBAでも登録が許される(練習日や異動日も含まれる)。その年俸はサラリーキャップ(選手年俸総額の上限)にはカウントされないため、チーム側には柔軟に起用法を選択できるという利点がある。今回、渡辺とこの契約を結んだことで、グリズリーズは未知数な部分も多い23歳の日本選手を長期的な視野でチームに適した選手に育成できることになった。

一方、選手側にとってもNBA出場の機会に恵まれる可能性は大きく、金銭面でもメリットは大きい。年俸7万7250ドル(約860万円)が日割りで支払われるのに加え、NBAに昇格すればその日数に応じてルーキーとして最低限の金額を手にできる。おかげで若い選手でもある程度は腰を据えて、チームの期待を浴びながらNBA選手を目指せるのだ。

「もうご存じの方もいるかと思いますが、メンフィス・グリズリーズとツーウエー契約をさせていただきました。ここからがまた本当の勝負です。今後もさらなる成長を目指して頑張ります。今後とも応援よろしくお願いします!!」

グリズリーズとのツーウエー契約が明らかになった直後、渡辺は喜びと新たな決意を込めたそんなツイートを投稿した。「これからが勝負」という本人の言葉通り、この契約を手にしたからといってNBA入りが保証されるわけではない。ツーウエー契約を結んだ選手には他のチームでプレーする機会がなくなるといったデメリットもある。渡辺が今後、NBAでプレーできないままこの契約が打ち切られてしまうこともないわけではない。

ただ、それでもやはり大きく前に進んだことは間違いない。来季に向けたトレーニングキャンプが始まる前にこの契約のオファーがあったことは、グリズリーズが渡辺に一定の評価を与えていることを物語っているからだ。

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