Jヴィレッジ、一部営業再開 7年ぶり「復興シンボルに」

2018/7/28 16:00
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東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所の事故で休止していたサッカー練習施設「Jヴィレッジ」(福島県楢葉・広野町)が28日、一部の運営を再開した。休止から約7年4カ月。地元では「福島復興のシンボルに」との願いが強く、県内外から多くの復興・スポーツ関係者らが訪れ、施設の再スタートを喜んだ。

再び時を刻み始めた電光掲示板を前にプレーする地元のサッカー選手(28日午後、福島県広野町)

再び時を刻み始めた電光掲示板を前にプレーする地元のサッカー選手(28日午後、福島県広野町)

かつてはグラウンドに原発作業員向けのプレハブ宿舎がびっしり並んでいた(2014年3月)

かつてはグラウンドに原発作業員向けのプレハブ宿舎がびっしり並んでいた(2014年3月)

防護服で身を包んだ多くの作業員が、福島第1原発の事故現場に向かった(2012年11月)

防護服で身を包んだ多くの作業員が、福島第1原発の事故現場に向かった(2012年11月)

青々とした芝生の上で、のびのびプレーする選手たちが帰ってきた(28日午後)

青々とした芝生の上で、のびのびプレーする選手たちが帰ってきた(28日午後)

約5000人収容のスタジアムで午後1時半から開かれた記念式典では、Jヴィレッジ運営会社社長の内堀雅雄知事が「未来を担う子供たちの声が響き、国内外のアスリートが再び集う。スポーツ施設の中核、福島県復興のシンボルとして取り組んでいきたい」とあいさつした。

日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「Jヴィレッジは世界に誇れる施設。その素晴らしさを発信し、福島県の復興を応援していきたい」と話した。式典には高円宮妃殿下も臨席された。

この日は震災発生時刻の午後2時46分から、福島県のU-15選抜とJヴィレッジスポーツクラブの試合が行われ、訪れたサッカーファンらが大きな声援を送った。29日は元サッカー日本代表らを交えたイベントや交流試合が予定されている。

28日に再開したのはスタジアムに、天然芝5面と人工芝1面のグラウンド計6面と、雨天練習場やフィットネスジム、新宿泊棟など。全天候型練習場は今年秋に運用を開始し、残るグラウンドの運用など全面再開は2019年4月を予定している。

Jヴィレッジは1997年7月、日本初のサッカーのナショナルトレーニングセンターとして開業。東電がスタジアムなどを整備し、福島県に寄贈した。

原発事故後は廃炉や除染関連作業など事故の対応拠点となり、施設は休止。グラウンドは駐車場となり、スタジアム敷地内には東電の社員寮も建設されるなどし、サッカー施設としての再開が関係者から求められていた。

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