2018年9月22日(土)

中国、反保護主義で連携演出 BRICS首脳会議閉幕

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2018/7/28 9:12
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 【カイロ=飛田雅則】南アフリカの最大都市ヨハネスブルクで開かれたブラジル、ロシア、インド、中国、南アの新興5カ国(BRICS)首脳会議は27日、トランプ米政権を念頭に多国間貿易の必要性を訴え閉幕した。米国との貿易戦争が激化する中国は、トルコなど他の新興国を巻き込み、対米けん制のために結束を演出した。ただ各国の思惑には温度差もあり、一体感は薄い。

BRICSは27日に首脳級の拡大会合を開いた(ヨハネスブルク)=ロイター

 BRICS各国は27日に開催した首脳級の拡大会議で、エチオピアなどアフリカ9カ国と協議。その後、トルコやアルゼンチンなどと経済連携を話し合った。トルコのエルドアン大統領は「協力を発展させることは可能だ」と期待を表明した。

 26日の会議で中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は「保護主義と一国主義が台頭している」と米国に警戒感を示したという。その後の演説で新興国との結束を強調した。

 欧米主導の秩序への対抗を目指したBRICS首脳会議は今回が10回目。世界の国内総生産(GDP)の約2割を占め経済のけん引役として期待されたが、足元で構成国の多くが景気減速し、存在感の低下が指摘されてきた。

 中国は独自の経済圏「一帯一路」構想などで勢力拡大を図っている。米国に次ぐ世界2位の経済大国として、BRICSでの主導権を握りたい考えだ。BRICSを「米国に対抗する多数国」という構図にするために利用する思惑が見え隠れする。

 一方、中国と領土問題を抱えるインドのモディ首相や、トランプ米大統領と公式会談を実現したばかりのロシアのプーチン大統領は、26日の演説で保護主義の問題に触れなかった。来年の次回会議はブラジルで開かれる。

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