2018年12月13日(木)

台風、飛行機で直接観測 予測精度16%向上

2018/7/28 0:00
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琉球大学や名古屋大学などは、飛行機で台風の目に近づいて内部を直接観測したところ、進路予測の精度が最大で16%向上したとの研究結果をまとめた。現在の観測手法では台風内部の詳しい状況はわからず、予測が難しかった。2020年度まで毎年1回の観測を続け、台風の詳しいデータを把握し、より正確な予測に役立てる。

飛行機から撮影された2017年の台風21号の目の中の映像(坪木教授提供)=共同

気象庁は気象衛星が写した雲の動きなどの情報から、台風の強さや進路を予測している。だが、台風の強さは中心付近の雲の状態や形、動きなど複雑な要因で決まるため、衛星画像による精度は誤差が大きいとされる。勢力が強い台風ほど予測が難しい。

研究グループは17年10月、大型の台風21号に近づいて26個の観測装置を台風の目や雲の中に落とし、気温や湿度、気圧、風速などを計測した。費用は約2100万円がかかった。

中心付近の気圧は気象庁の推定では21日午後が935ヘクトパスカルで22日朝が915ヘクトパスカルと勢力を増したが、計測値は21日の925ヘクトパスカルから22日は930ヘクトパスカルとやや衰えていたとわかった。

今年は8月下旬~10月に観測を予定している。名古屋大の坪木和久教授は「地球温暖化で大型の台風が増えるとみられており、予測精度を高めて防災に役立てたい」と話している。

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