2018年10月16日(火)

ウェザーニューズ、猛暑の東京五輪救う気象観測開始

科学&新技術
BP速報
2018/7/27 20:00
保存
共有
印刷
その他

日経クロステック

気象情報会社のウェザーニューズは2018年7月26日、20年の真夏に開催される東京五輪を見据えた競技予定会場での気象データの蓄積と、局所的な都市気象予測モデルの実用化を目指した観測を始めると発表した。まずはトライアスロンとセーリング、マラソン、競歩、ラグビーなどの各競技予定会場で観測を開始する。

トライアスロンの推定コースでの現地観測。18年7月24日午前7時に、東京・お台場周辺の7カ所で、地上1.5mの気温と湿度、風向き、風速、海水温を観測した(出所:ウェザーニューズ)

トライアスロンの推定コースでの現地観測。18年7月24日午前7時に、東京・お台場周辺の7カ所で、地上1.5mの気温と湿度、風向き、風速、海水温を観測した(出所:ウェザーニューズ)

猛暑対策は五輪運営において急務となっている。日本は真夏の都市部で、道路や密集した建物の表面温度が40度を超えることも珍しくない。時には50度近くに達することもある。競技会場の気象データを蓄積していけば、選手や観客の熱中症対策につながることが期待できる。さらにビルの近くでは、非常に強い風が吹くことがある。強風はマラソンなどの競技に影響を及ぼす。

東京五輪の本番当日と時期を合わせるため、2年後の試合やレースの実施予定日を含めて、今夏には9月までに複数回、気象観測を計画している。競技予定会場で得られた気象データは、日本代表チームのトレーニングや戦術の策定にも活用することが可能だ。気象データの蓄積は、日本代表チームの大きなアドバンテージとなり得る。

さらにウェザーニューズは、筑波大学と開発している2~5mメッシュの超高解像度の都市気象予測モデルの検証に役立てる。都市気象予測モデルは現在、検証段階にある。実用化できれば、都市部の路地の気温や湿度、日陰の位置、ビルの間を吹き抜ける強風など、都市部特有の建物の影響まで加味した、日本初の超高解像度の局所的な気象予測を提供できるようになるという。

(日経 xTECH 川又英紀)

[日経 xTECH 2018年7月26日掲載]

保存
共有
印刷
その他

日経BPの関連記事

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報