香港新駅「西九龍駅」を公開、中国本土への玄関口
【香港=木原雄士】香港の地下鉄を運営する香港鉄路(MTR)は、9月に開業する高速鉄道のターミナル駅「西九龍駅」を報道陣に公開した。高速鉄道は香港と広州を約48分で結ぶ予定で、西九龍駅は香港から本土へ向かう玄関口になる。列車の状況を知らせるリアルタイム掲示板などを多く設置し、乗客の利便性に配慮したとアピールした。

西九龍駅には中国本土の当局者が常駐し、出入境や税関の手続きをする。香港市民の間では香港に高度な自治を保障する「一国二制度」が損なわれるとの懸念もあったが、香港政府が押し切った。すでに手荷物検査の機械などが置かれ、準備は最終段階に入っている。駅には米国製とみられる監視カメラも多く設置されていた。
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