筑波大など、「謎めいた古生物」の化石を再発見

2018/7/26 22:02
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筑波大学などの研究チームは学内に保管する化石の中から、1000万年以上前に北太平洋の浅海に生息していた大型哺乳類「パレオパラドキシア」の大腿骨を見つけた。どの哺乳類に近いのか不明なことから「謎めいた古生物」と呼ばれている。筋肉の付着まで確認できるほど保存状態がよく、その生態解明などに役立つと期待している。

国立科学博物館の木村由莉研究員が2017年6月、筑波大の古生物標本収蔵庫を調査する中で、古い木箱に入った大きさ約30センチ、重さ約1キロの骨の化石を見つけた。登録がないため、木箱に残るメモを手がかりに調べると、福島市土湯温泉町の砂防ダムの工事中に見つかった骨とわかった。関連資料は1954年に失われていた。

化石を詳細に調べると、パレオパラドキシアの右後ろ脚の大腿骨と分かった。化石に残る鉱物を分析すると、1600万年よりも新しい化石と判明した。

パレオパラドキシアは2300万~1000万年前に生息していた哺乳類で「束柱類」という絶滅したグループに属する。ジュゴンやサイなど何に近い種類なのか研究者の間でも見方が分かれている。

化石は福島県立博物館(福島県会津若松市)で7月29日~9月2日に展示される。

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