2018年12月12日(水)

最低賃金、なぜ上げ幅最高? 3つのポイント

3ポイントまとめ
2018/7/27 10:33
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最低賃金の引き上げ額が過去最高になることが決まりました。全国平均で26円を目安に引き上げ、10月ころから時給874円が法律上の最低基準になります。3年連続の3%増で、東京都は1000円の大台が目前です。なぜ上げ幅は最高になったのでしょうか。

東京都の最低賃金は27円上がる見込み

東京都の最低賃金は27円上がる見込み

(1)人手不足と景気回復が追い風

人口減少と持続的な景気回復が引き上げの要因です。2018年5月の有効求人倍率は1.60倍で、44年ぶりの高水準です。企業はパートやアルバイトの時給を上げないと採用できません。時給の下限である最低賃金も引き上げやすくなっています。

求人1.60倍、44年ぶり高さ、5月、正社員は最高更新

(2018年6月29日夕刊)

(2)政府が後押し

安倍政権は2016年度に最低賃金を年3%程度引き上げる方針を明確にしました。厚生労働省の審議会は政権の意向をくみ、議論しています。3年連続3%増に経営者側には「機械的に3%上げるなら審議会の意味がない」と不満の声もあります。

首相の念願、異例のスピード決着――「官製」最低賃金、過去最大24円上げ、労使協議の形骸化に懸念

(2016年7月29日朝刊・真相深層)

(3)生産性の向上が欠かせず

日本の最低賃金は主要先進国と比較すると、いまだ低い水準にあり、消費を盛り上げるためにも引き上げは必要です。一方で、賃上げは企業の人件費の増加につながります。無理なく上げていくには、企業の生産性向上が欠かせません。

生産性問う最低賃金、26円上げ、3年連続3%増、賃上げへ企業に宿題

(2018年7月26日朝刊)

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