2019年5月22日(水)

BRICS首脳会議、米保護主義に反発 アフリカ諸国・トルコも参加し協調探る

2018/7/26 9:53
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【カイロ=飛田雅則】新興5カ国(BRICS)の首脳会議が25日始まり、開催国の南アフリカのラマポーザ大統領は「多国間の貿易システムは前例のない挑戦に直面している」と語った。保護主義的な通商政策をとるトランプ米政権を念頭に警戒感を示した。米国と互いに制裁関税を発動し対立する中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席も「一国主義に断固反対すべきだ」と訴えた。

会議は3日間の日程で、最大都市ヨハネスブルクで始まった。新興・発展途上国や企業関係者が参加した初日の講演で、ラマポーザ氏は「世界貿易機関(WTO)のルールと相いれない一国主義の台頭を憂慮しており、特に途上国への影響を心配している」と表明。新興国の代表としてBRICSは保護主義に対抗するとした。

足元では米中が貿易戦争を繰り広げている。習氏も登壇し「われわれは(自由貿易による)協力か、(保護主義による)対立か、分岐点にいる」と強調した。習氏は中国が他国と協力して、自由貿易を保護する姿勢を演出。貿易摩擦が深まる米国を暗に批判した。

貿易摩擦が強まれば、先進国に比べて経済基盤が脆弱な新興国が受ける影響は大きい。26日に首脳会議、27日にはエチオピアやアンゴラなどアフリカ諸国や他の新興国を交えた拡大会合を開催する。トルコのエルドアン大統領らも出席。BRICSは米国への対抗軸の形成を探る。

BRICSは欧米主導の秩序への対抗軸を目指して、2009年にロシアで初めて首脳会議を開催。現在はブラジル、ロシア、インド、中国、南アで構成し、世界の国内総生産(GDP)の20%ほどを占める。世界経済のけん引役として期待されたが、成長鈍化で存在感が低下。一体感も薄れていたが、トランプ政権の保護主義的な姿勢が、BRICSの構成国の連携を促した形だ。

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