モバファク、スマホゲームで仮想通貨
独自ブラウザーの配信会社設立

2018/7/25 18:52
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スマートフォン(スマホ)ゲーム大手のモバイルファクトリーは25日、ブロックチェーン(分散型台帳)事業を展開するため、新会社ビットファクトリー(東京・品川)を設立したと発表した。ブロックチェーン技術を使ったアプリがスマホで動くようにし、ゲームや交流サイト(SNS)で仮想通貨をやり取りできるようにする。ブロックチェーン技術を使ったアプリはこれまでパソコンで利用され、スマホに対応していなかった。

「アップルやグーグルなどが今までやってきたことをブロックチェーン業界で挑戦する」と語るモバイルファクトリーの宮嶌社長(25日午後、東京都中央区)

ブロックチェーンを使ったアプリは分散型アプリ「ダップス」と呼ばれ、パソコンのブラウザーで動くように開発されているが、米アップルのスマホ用ブラウザーアプリ「サファリ」などでは動かなかった。モバイルファクトリーはこのダップスが動くスマホ用ブラウザー「クラゲ」を独自に開発し、同日配信した。

「アップルやグーグル、マイクロソフトが今までやってきたことをブロックチェーン業界で挑戦する」。同日、都内で開いた会見で、宮嶌裕二社長はこう意気込んだ。

仮想通貨を使うにはウォレットと呼ばれる口座が必要なため、ウォレット機能を搭載し、ゲームやSNSなどで仮想通貨を使えるようにする。ブロックチェーン業界のプラットフォーマーを目指す。ブロックチェーンを使ったサービスや仮想通貨取引が急拡大するなか、スマホでも気軽に利用できるようにする。

クラゲはまず米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載スマホ向けに配信した。アップルの「iOS」向けは年内に配信する。

クラゲでは分散型アプリが多く開発されているブロックチェーンの有力プラットフォーム「イーサリウム」を使う。

イーサリウム向けの分散型アプリはパソコンでしか利用できなかったが、クラゲを使えばスマホでも利用できる。またイーサリウムを使ったゲームは高額の手数料がかかるが、手数料を無料にし、気軽に分散型アプリを利用できるようにした。

開発者向けには開発ツール「Uniqys Kit(ユニキスキット)」を提供する。イーサリウムの分散型アプリは独自のプログラミング言語を使う必要があり、開発に手間がかかっていたが、特定の言語を用いなくても開発できるようにした。正式版を2019年に提供する目標だ。

分散型アプリの事業者が独自のトークン(デジタル権利証)を発行することも可能にする。国内では仮想通貨交換業の登録が必要な可能性があり、実施は未定だが、海外で先行して各社が独自トークンを流通できるようにする。モバイルファクトリーも独自トークンを発行する予定だ。当面は分散型アプリ開発の受託などを収入源とする。収益化には2年ほどかかる見通しだ。

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