2018年11月17日(土)

中国、米国対抗に新興国の枠組み活用 BRICS首脳会議に再び脚光

2018/7/25 18:42
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【北京=高橋哲史、カイロ=飛田雅則】トランプ米政権が中国包囲網の構築をめざすのに対し、中国は「自由貿易の堅持」を旗印に中国が主導するかたちで米国に対抗する仲間づくりを急ぐ。

中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は25日、南アフリカのヨハネスブルクで始まった新興5カ国(BRICS)首脳会議の基調講演で「貿易戦争は拒否されるべきだ」と強調。直接名指しすることは避けながらも、輸入品への追加関税を相次いで打ち出すトランプ政権を批判した。

「貿易戦争には勝者はいない」とも語り、多国間による協力が経済成長には必要だと訴えた。

中国国営の新華社によると、BRICS首脳会議に先立つ24日、習氏は南アの首都プレトリアで同国のラマポーザ大統領と会談した。「中国と南アは発展途上の大国であり、新興市場国である」とし「BRICSが多国間主義を堅持する明確な声を発し、開放型の世界経済を共に築かなければならない」と語った。

「多国間主義」「開放型の世界経済」がトランプ米大統領の掲げる「二国間主義」「米国第一」に対抗することを狙った発言であるのはまちがいない。習氏は中国がまだ発展途上国であると位置づけ、BRICSの場を使いリーダーとしての地位を固める戦略を描く。

かつて世界経済のけん引役として脚光を浴びたBRICSだが、ロシアやブラジル、南アの経済は資源価格の低迷で低空飛行を続ける。成長を続けるインドもひところの勢いはなく、米国に次ぐ世界2位の経済大国である中国の存在感が相対的に高まっている。

中国は9月には北京で「中国アフリカ協力フォーラム」の首脳会議を開き、アフリカ諸国の港湾や鉄道の整備を支援する方針を打ち出す。豊富な資金力を武器にアフリカ諸国を自陣に取り込む姿勢を鮮明にしている。

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