三菱UFJ銀、比セキュリティバンクと商談会
【マニラ=遠藤淳】三菱UFJ銀行は25日、フィリピンの首都マニラで提携先の地場銀行セキュリティバンクと合同で商談会を開催した。顧客企業88社が229件の商談を行った。小林真・常務執行役員は「商談成立までは時間がかかるが、まずはフィリピンでの事業機会を知ってもらうのが狙いだ」と話した。
合同商談会は2017年に続き2回目。日本からは食品や日用品、雑貨など、フィリピンからは小売りや物流、食品加工などの企業が参加した。傘下のタイのアユタヤ銀行、ベトナムの提携先のベトナム産業貿易商業銀行(ヴィエティンバンク)の顧客も加わった。
日本から参加した不動産会社タマキホーム(那覇市)の玉城公之代表取締役は「独自にフィリピン企業を探して面会するのは難しい。信用できる企業が招かれているので安心できる」と話した。合同商談会は10月にベトナム、11月にタイでも開く予定。
三菱UFJ銀行は16年4月、セキュリティバンクに約20%を出資して持ち分法適用会社とし、業務提携した。合同商談会は提携戦略の一つと位置付けており、顧客企業との取引拡大につなげたい考えだ。小林常務執行役員は「法人向けだけでなく、今後は個人向けでも提携効果を高めたい」と述べた。
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