2019年8月24日(土)

ヤマハ、字幕支援事業に着手 全国16の放送局と連携

2018/7/25 23:00
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ヤマハは2018年7月24日、情報通信研究機構(NICT)および全国16のテレビ・ラジオ局と連携し、音のユニバーサルデザインの規格「SoundUD」を活用した字幕支援事業に着手すると発表した。

同事業は視聴覚障がい者や高齢者を含む全ての視聴者がテレビ・ラジオ放送の内容を理解できる平等な情報アクセスの機会を確保することを目的とする。これまで主に交通や防災などの分野で活用を進めてきたシステム「SoundUDクラウド」を用いて、スマートフォン(スマホ)によるセカンドスクリーンを活用した字幕支援事業に着手する。

従来の字幕提供手法では、字幕によって画面が見づらくなったり、視聴者に専用機器の導入負担が発生する場合があるといった課題があった。そこで、視聴者が普段使用しているスマホのディスプレーに字幕の提供を行うことでこうした課題の解決を図る。

「SoundUD」を活用した字幕支援事業の概要(出所:ヤマハ)

「SoundUD」を活用した字幕支援事業の概要(出所:ヤマハ)

ヤマハの「SoundUDクラウド」の中核技術である「SoundUD音声トリガー」(音声トリガー)を利用する。

番組内で流れる「音声トリガー」を「SoundUD」に対応したスマホアプリで受信すると、特別な操作や設定をすることなく、テレビのチャンネルを変えるだけで必要な字幕テキストがアプリ内に表示される。また、これらの字幕テキストは、スマホに標準搭載されている音声読み上げ機能にも対応しており、提供情報を音声でも確認できる。

事業への参加局は、テレビ朝日、フジテレビジョン、テレビ東京、中京テレビ放送、福島中央テレビ、テレビ埼玉、テレビ神奈川、群馬テレビ、千葉テレビ放送、とちぎテレビ、サンテレビジョン、京都放送、エフエム東京、J-WAVE、エフエムナックファイブ、放送大学学園である。

同事業は総務省の18年度「視聴覚障害者等のための放送視聴支援事業」として採択された。18年度中にシステムを構築し、実放送環境で試験を行う。視聴覚障がい者や高齢者の協力のもとで評価を行い、その結果をシステムに反映させて、19年度以降に継続して事業を行えるよう推進していく。

同事業では、NICTが開発した音声自動認識技術を使い、ニュースや報道番組などでアナウンサーが発話した内容を音声認識して文字情報を提供する「音声認識型」と、インターネットがなくても定型文の文字情報を提供できる「定型文型」の2種類のシステムを利用する。「音声認識型」は放送局の字幕付与にかかる負荷低減を狙う。「定形文型」は、緊急情報などを誤りなく伝えるため、あらかじめ登録した字幕情報をタイムリーに提供する。

(日経 xTECH/日経ニューメディア 田中正晴)

[日経 xTECH 2018年7月24日掲載]

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