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長期金利、なぜ急上昇? 3つのポイント

長期金利が今週に入って急上昇しています。新発10年物国債利回りは23日に一時0.090%まで上昇し、2月2日以来5カ月半ぶり高水準を付けました。先週までは0.030%前後で推移していました。住宅ローンや銀行の融資など様々な金利のベースになる長期金利がなぜ突然、上がったのでしょうか。

0.080%に上昇した長期金利(23日午後、東京都中央区)

(1)「日銀の政策柔軟化」観測

市場が動いたのは、20日夜に流れた一部報道がきっかけです。「日銀が長期金利の誘導目標の柔軟化を検討する」とし、具体策を7月にも議論するという内容です。今のゼロ%程度から少し引き上げるか一定の幅を許容するといった調整案です。多くの市場関係者は日銀の政策は現状維持が当面続くとみていたため、驚きを誘いました。

悩める日銀、市場が瀬踏み 「次の一手」不透明感 

(2)政策の効果と副作用、日銀内でも意見割れる

長く続く金融緩和による低金利が銀行の収益力を奪い、動かない長期金利は市場機能を低下させています。副作用の強まりが問題になってきて日銀の政策を決めている9人の政策委員の間でも、直近では政策の効果と副作用を巡り、意見が分かれ始めていました。

日銀内で副作用巡り綱引き リフレ派、早期利上げ否定 銀行収益の悪化を注視

(3)物価低迷で正常化難しく

景気は良くなっているはずなのに、足元で物価の伸びは再び鈍ってきています。2%の物価上昇を目指す日銀は簡単には政策を変えられません。日銀は7月、景気がよくても物価が上がらない理由を再点検する方針です。副作用を抑えつつ2%の物価上昇を目指し続けることができるか。当面、長期金利は不安定なままかもしれません。

日銀、上がらぬ物価を再点検 6.7月会合、見通し引き下げ検討

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