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基準価格が低いのは(投信ランキング)

2018/7/26 12:00
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 多くの投資信託は1万口あたりの基準価格が1万円(1口=1円)で運用を始めるが、当初のもくろみが外れ、あれよあれよという間に値下がりしてしまうファンドも少なくない。大きなリターンを狙った運用戦略が裏目に出たり、運用収益と比べて過大な分配金を出し続けたりしたケースが大半だ。基準価格が低い投信をランキングしたところ、上位はすべて毎月分配型で、高額の分配金を売り物にしてきたファンドが中心だった。

 取引単位が1万口の追加型株式投信(ETFやブルベア型などを除く)を6月末時点の基準価格が低い順に並べてみると、基準価格が1000円台というファンドが15本あった。

 最も低かったのは、「資源ツインαファンド(通貨選択型)トルコリラコース」。基準価格は1139円と3ケタ台をうかがう水準で、2015年5月の設定から3年余りで下落率は9割近くに達した。過去に合計5210円の分配金を出しており、分配金再投資ベースの基準価格は5252円だが、それでも設定来の下落率は5割近い。

 主な投資対象はドル建ての原油先物と金先物。先物買いとコールオプション(買う権利)の売りの組み合わせ(カバードコール戦略)で安定的な利益の確保を目指し、さらにドルを売って高金利通貨のトルコリラを買う高金利通貨戦略で利益の上乗せをもくろむという複雑な仕組みだ。高額の分配金を出すことだけを目的に作られた投信といえる。

 しかし、設定後には原油安と金相場の下落に見舞われたうえ、トルコリラ相場も延々と下げ続け、運用は大きなダメージを受けた。毎月の分配金は当初の400円を段階的に下げて、昨年6月には30円まで減らしたが、それでも分配金を支払うためには元本の取り崩しを余儀なくされたため、基準価格の下落に歯止めはかからなかった。3年前にこのファンドを購入した人がこれまで受け取った分配金は、すべて元本の取り崩しによって支払われたものだ。

 基準価格が1000円台のファンドをみると、ほとんどが「カバードコール戦略」「高金利通貨戦略(通貨選択型)」「新興国投資」というキーワードのいずれかに当てはまっている。複雑な仕組みで、かつリスクが高いファンドは相場次第で大きなリターンをもたらす可能性はあるかもしれないが、もくろみが外れたときに投資家が受ける打撃は大きい。

 基準価格がここまで下がると、購入時の水準まで戻すのはかなり難しいだろうし、もはや高額の分配金の支払いも期待できそうにない。投資家にとっては役割を終えた抜け殻のようなファンドだが、高い分配金ばかりに目を奪われて投信を選んではいけないという教訓を物語っている。

(QUICK資産運用研究所 北澤千秋)

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