文科省汚職で前局長ら起訴 不正入試疑惑、調査へ

2018/7/24 14:32
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私立大支援事業を巡る文部科学省汚職事件で、東京地検特捜部は24日、同事業の申請で東京医科大に便宜を図る見返りに息子を同大に不正合格させたとして、同省の前科学技術・学術政策局長、佐野太容疑者(59)=東京都港区=を受託収賄罪で起訴した。同大の臼井正彦前理事長(77)と鈴木衛前学長(69)=いずれも6日付で辞職=も贈賄罪で在宅起訴した。

佐野被告が局長を務めていた文部科学省

特捜部は佐野被告と臼井被告の仲介役となったとして、当時医療コンサルタント会社役員だった谷口浩司容疑者(47)も受託収賄ほう助の罪で起訴した。特捜部は4被告の認否を明らかにしていない。

一方、林芳正文科相は24日、東京医大で以前から入試不正をしていた疑いが出ていることについて、担当部局に事実関係の調査を指示したことを明らかにした。事件が一つの区切りを迎えたことで、省として調べる必要があると判断した。前幹部の起訴について、林氏は「厳粛に受け止める。国民に深くおわびし、信頼回復に向けて全力を挙げる」と語った。

起訴状によると、佐野被告は文科省官房長だった2017年5月、東京都内の飲食店で臼井被告から私立大支援事業の対象校選定で便宜を図るよう依頼され、見返りとして18年2月の入試で息子の点数を加算して合格させてもらったとされる。

関係者によると、会食で佐野被告は息子が同大を志望していると告げた上で「よろしく」などと依頼。同大が同省の「私立大学研究ブランディング事業」で提出する事業計画書の書き方について、「字を大きくしたほうがいい」「図表を入れたほうがいい」などと助言した。その後も、谷口被告を通じて指導や添削を続けていたという。

関係者によると、佐野被告は特捜部の調べに対し事業計画書への助言を認めた上で、「当時は官房長で、事業選定の職務権限はなかった」と主張していた。ただ特捜部は官房長が同省の幅広い事務や総合調整に権限が及ぶことから、収賄罪に問えると判断した。

臼井、鈴木両被告は佐野被告の息子の1次試験の点数を加点するよう入試担当者に指示。息子は本来合格水準に達していなかったが、不正に合格させていた。

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