2018年11月16日(金)

外食救うレストランテック 米国では25億ドル市場

フィンテック
科学&新技術
BP速報
2018/7/24 20:00
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ベンチャーキャピタルの500 Startups Japanは2018年7月23日、「レストランテック」に関するセミナーを開催した。レストランテックとはテクノロジーを使って外食産業の課題を解決したり、今までにないサービスを開発したりする取り組み。同社の澤山陽平マネージングパートナーは「米国では、レストランテックは25億ドル(約2800億円)が投資される大きな市場になっている」と話す。

■ロボット調理や従業員管理

500 Startups Japanの澤山陽平マネージングパートナー

500 Startups Japanの澤山陽平マネージングパートナー

レストランテックに分類されるサービスは多様だ。澤山マネージングパートナーは米国の代表的なレストランテック企業を(1)スマートキッチン(2)従業員向け(3)予約(4)ファシリティ―(5)FinTech(フィンテック)──と分類して説明した。

1つ目のスマートキッチンとはロボットなどが調理するという新しいサービスを指す。具材をカスタマイズできるサラダ自販機の「Chowbotics」、トラック内でロボットがピザを作る「Zume」を紹介した。国内ではたこ焼きロボットを開発した「コネクティッドロボティクス」がある。

2つ目の従業員向けとは外食産業の従業員管理やシフト管理などを支援するサービスだ。「外食産業は人の入れ替わりが激しく、シフト管理やオペレーションが大変。そこを簡単にしようというサービスが出ている」(澤山マネージングパートナー)。米国での代表的な企業は従業員のスケジュールや勤怠を管理する「When I Work」、飲食店管理SaaS「Upserve」、従業員教育の「Schoox」など。国内ではクラウド型労務管理「SmartHR」が外食産業でユーザーを伸ばしているという。

3つ目の予約とは新しい顧客体験の予約サービスだ。米国のスタートアップでは座席を指定できる「Resy」が特徴のあるサービスだという。国内では、予約を取りづらい高級店を扱うPocket Conciergeを運営する「ポケットメニュー」がこの分野に当たる。

4つ目のファシリティーとは、設備を提供するサービスだ。スマートフォンのワイヤレス充電器を提供する「Powermat Technologies」、Wi-Fi機器を貸し出す「Zenreach」、注文用タブレットデバイスを提供する「Presto」を米国での代表例とした。

5つ目のFinTechはこの場合、決済、貸金といった金融サービスを外食産業に提供すること。米国では割り勘も可能なスマホ決済の「TabbedOut」がこの分野の代表的な企業という。国内では、売り上げデータや評判サイトなどのデータ分析で融資可能額を決める貸金サービスLENDYを運営する「クレジットエンジン」がある。

なお、国内の例で挙げた企業は全て500 Startups Japanが出資している。

(日経 xTECH/日経SYSTEMS 白井良)

[日経 xTECH 2018年7月23日掲載]

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